有園博子基金 第8期(2026年度) 選考結果

有園博子基金 ARIZONO HIROKO FUND

第8期(2026年度)助成事業一覧

応募状況

応募件数 採択件数
件数 金額 件数 金額
全体
活動応援コース
1件
1件
¥200,000
¥200,000
0件
0件
¥0
¥0

採択団体/個人一覧

第8期(2026年度)の採択はありませんでした。

総評

基金の理念に立ち返って(第8回有園博子基金選考総評)

選考委員長 石田賀奈子

 有園博子基金の第8回目の選考が終了いたしました。本年度は活動応援コースのみの募集となり、1件の応募をいただきました。まずは、応募してくださった団体の皆さま、そして運営に尽力くださったひょうごコミュニティ財団スタッフの皆さまに、心より感謝申し上げます。

 応募数は少なかったものの、提出いただいた申請書について委員一同で丁寧に検討を行いました。その結果、本年度は採択団体なしという判断に至りました。

 本基金は、兵庫教育大学の研究者であった有園博子先生が生涯を通じて向き合われた「社会の支援が届きにくい領域で困難を抱える女性へのまなざし」を引き継ぐことを目的として設置された基金です。有園先生は、制度の谷間に置かれ、周囲からその困難が可視化されにくい女性たちへの支援を重視されました。特にDVや性暴力、社会的孤立など、表面的には把握されにくい苦境に置かれた人々を支える民間の活動は、時に社会的偏見や負担を受けながら続けられてきました。こうした団体に適切な資源が届きにくい現状に対し、先生は教育・研究・実践を通して支援の「隙間」を埋めることを大切にされていました。

 基金創設から8年が経過しました。この間、社会制度の整備や公的支援の拡充が進んできたとはいえ、依然として既存の制度からこぼれ落ちる女性は少なくありません。こうした状況の中で、ご応募いただきながら採択団体なしという結論となったことをふまえ、選考委員会では改めて基金の理念について議論を深めました。

 募集要項には「困難な状況にある女性への支援活動」というカテゴリーを設けていますが、ここで意図しているのは、有園先生が大切にされてきた「社会的に声が届きにくく、既存の支援では拾いきれない層」への支援です。この理念は委員会として継承し続けるべき中核であり、申請内容の分野や形式にかかわらず、活動がその理念とどのように結びついているのかを、今後も丁寧に見極めていきたいと考えております。基金の門戸を狭めることは望ましくありませんが、同時に、有園先生の志を正確に伝え、理念に基づく活動を志す方々に確実に届く形で発信していく必要があると考えております。

 本基金は今後も、有園先生が託された「光の当たりにくい領域で活動する人々を支える」という意思を基盤とし、社会の変化を踏まえつつ、必要とする人々へ資源が適切に届く助成のあり方を追求してまいります。