輝け加古川みらい基金 第5期

第5期(2020年度) 助成事業一覧

第5期 委員選評(PDF・2020.5.22掲載)
第5期 採択団体(PDF・2020.4.10掲載)

・第5期募集(2020年度)のお知らせ(募集終了)はこちら→第5期募集(2020年度)

基本コース

団体名 事業名 金額
1 加古川マジックアカデミー 子どもの創造性育成事業 ¥70,000
2 (特活)知的障がいを持つ人の余暇活動をサポートする会 障害を持つ人たちのための演劇活動 ¥100,000
3 加古川西マジッククラブ 加古川西マジッククラブ ¥50,000
4 印象工作室 輝け自分&輝け加古川! ¥78,000
5 じょいふる会 DCD支援くらぶ「コーディネート」 ¥82,000
6 ひょうご ヨーヨーOtedamaの会 ヨーヨーお手玉を、けん玉に比肩する古くて新しい競技スポーツとして普及拡大を図る ¥100,000
7 加古川野口マジッククラブ マジック(手品.奇術) ¥100,000
8 東はりま囲碁クラブ かこむ囲碁教室 ¥100,000
9 はりまCAPリバ 自分を好きになる子育て講座Ⅰ・Ⅱ ¥90,000
10 東播磨ネイチャークラブ こころ豊かな子供の育成 ¥53,000
11 みんなのお茶の間 ゆるり家 「さんすう」って面白い!?遊んで学ぶ算数ワークショップ? ¥100,000
12 なかよし『加古川マダン』開催実行委員会 第18回なかよし『加古川マダン』 ¥100,000
13 親子サークルUME 子育て応援・地域活性化 ¥100,000
14 音の宝石箱 参加型音楽療法コンサート ¥100,000
15 コミュニティ食堂 よっといで~ コミュニティ食堂 よっといで~ ¥30,000
16 二樹会 二樹会パワーアップ作戦 ¥15,000
17 ぱたぱたFlap 子ども×親×若者=みんなに優しい子育てのカタチ ¥70,000
基本コース合計 ¥1,338,000

発展コース

団体名 事業名 金額
1 (特活)ささゆり会 重度障害児者の社会参加支援事業・重度障害児者についての研修事業、重度障害者の啓発事業・ピアサポート事業 ¥456,000
2 (特活)兵庫県バスケットボール・コーチ会 2020加古川バスケットボールお手軽練習会 ¥73,000
3 「寿願寺・寺子屋」事業協力会 地域に生きる「寿願寺・寺子屋」~心豊かな子どもの育成~事業 ¥435,000
4 ボーイスカウト加古川第5団 『集まれ!未来の若者たち。』 ¥210,000
5 (一社)こどものための音楽塾 こどものための音楽塾 ¥488,000
発展コース合計 ¥1,662,000
第5期2コース合計 ¥3,000,000

輝け加古川みらい基金 第5期 委員選評

選考委員長総評

 2019年度に引き続き、団体助成事業「輝け加古川みらい基金」は、子ども・若者および男女共同参画分野の活動支援として第5期を迎えました。加古川に住む子どもや若者が健やかに育ち成長することと、女性も男性も平等に暮らし役割を担い合う社会をめざして、その支援や環境づくりに取組む活動を応援しています。今回は、基本コースに23団体、発展コースに5団体の応募がありました。今年度も、加古川で多様な市民活動の様子に感銘をうけつつ、審査をさせていただきました。

 選考審査を始めるにあたり、まず選考委員に事前評価について全体的な意見交換をしました。その後は、今年度から発展コースの応募団体への質疑応答の時間を設けました。これは昨年度の審査で出された、直接確認したいことや活動への思いなどを語っていただくことで熱意なども評価したいとの意見を取り入れたものでした。実際に直接うかがったお話は、審査をするにあたりとても重要だったと感じました。

 それを経て書類審査へと移りました。基本コースから発展コースへと応募団体ごとに確認をする形で情報・意見交換をし、各コースの評価基準に則ってじっくりと協議をしていきました。

 その結果、基本コースは17団体、発展コースは応募の5団体すべての採択を決定しました。減額採択は、基本コースが3団体、発展コースも3団体となりました。大切な基金ですから、活動の内容を確認しながら適切な使途である経費を認めるということは、審査の大切な視点だと考え判断した結果の具体的な減額だと考えられます。

 各団体の選考理由詳細については別に記述がありますので、ここでは総合的に印象に残ったことをお伝えしたいと思います。

 まず、評価をするプロセスにおいて、地域に根ざした基金ならではの判断が多く見られました。特に発展コースで大幅な減額をした団体については、その活動内容の規模を慎重に協議した結果でしたが、活動はぜひ継続してほしいという願いから一部の経費を認めることになったものです。団体との顔の見える関係性を築くためにも、このように先を見据えた判断をする委員たちが、大きな責任を持って審査にあたっていることも実感もしました。立場の違う委員たちは、持つ情報も価値観も少しずつ異なるのですが、忌憚のない意見交換をすることで自信を持って選考結果を出すことができます。委員たちも審査のプロセスで、お互いに親しみと信頼感を持つことができ、これも市民が主体となった基金の特徴のように思いました。

 次回の募集に際しての課題としては、昨年度から対象事業として広げた「男女共同参画」という意味が、正しく理解されていないのではないかということでした。これは本来、まだまだ活躍の場が限られている女性の社会進出を応援することを目的とするもので、単に活動メンバー構成のことではないのですが、応募団体の活動趣旨にそういった視点が含まれているものが、非常に少ないことから感じたことです。次回には、このあたりの周知も意識することになりました。

 最後に、採択された団体の活動が、この基金を有効に活用されてますます発展することを応援するとともに、残念ながら採択されなかった団体については、来年度の新たな挑戦を心からお待ちしております。

採択団体選評

団体名:(特活)ささゆり会
事業名:重度障害児者の社会参加支援事業・重度障害児者についての研修事業、重度障害者の啓発事業・ピアサポート事業

 今回申請された事業自体の社会性や重要度については、審査員の中でも理解があった。
 NPO法人として、予算規模の大きい法人で多くの事業を実施されており、今回の事業が、既存事業のふくらましではなく、社会的ニーズに即して別事業として構成されていることも高く評価された。中身としても多岐にわたり、充実した事業であるとみることができる。
 ただし、これだけの事業をさらに継続していくために、助成金に頼るしかない状況があるのではないか?助成期間終了後の見通しの部分で事業の継続や発展について書かれているが、助成期間が終わり、助成金がなくなった場合の金銭的な裏付けがないことが気になる。
 また、予算書における会報発送費、学習会音楽会他事業所発送費、総会・学習会資料発送費に関しては、法人の日常的な運営にかかわる経費とみることができるため、今回の助成からは外させていただくことにした。

団体名:(特活)兵庫県バスケットボール・コーチ会
事業名:2020加古川バスケットボールお手軽練習会

 NPO法人は本来、長期計画、年度計画、予算案、資金繰りを行い、独自の活動の中で特色ある成果を出すものである。よって基本的には助成を申請して、助成金に頼ることは似つかわしくない。しかし、NPO法人も助成金を頼るべき時がある。それは何か大きな行事を行うにあたって、自らの規模では実現できそうなものにチャレンジする時である。今回の兵庫県バスケットボール・コーチ会の企画はそれには当たらないような小さな規模である。学校(中学・高校・大学)のクラブ活動と連携するなり、民間の団体(プロや実業団の選手)と連携するなり、会の名前にふさわしい大きな事業にチャレンジしてもらいたい。今回は実際に使用するのに困らないようにとモルテンデジタイマーが買える金額だけは助成することと決定した。法人運営に関しても、今後さらに理解を深められ、より的確な運営に努めていただくことを期待する。

団体名:「寿願寺・寺子屋」事業協力会
事業名:地域に生きる「寿願寺・寺子屋」~心豊かな子どもの育成~事業

 主に子どもの長期休業中の居場所・学習支援をされており、地域の小学生が15-30人/日参加している。教職経験のあるご住職夫妻が宿題を見たり集団でのつどいをされたりしている中で、今回の申請は様々な講師を遠方から招聘するための謝礼や旅費が含まれていた。その内容と趣旨の方向性、今後の持続的な事業継続、さらに「寿願寺だより」の印刷費と送料などお寺との経費の仕分けを明確にしていただくためにその部分を削減した。必要不可欠であるノートパソコンと周辺機器に関する助成をさせていただくこととした。
集団の中で子どもが主体的に学んでいくことができるよう、地域の育成に励まれることを期待しています。

団体名:ボーイスカウト加古川第5団
事業名:『集まれ!未来の若者たち。』

 本活動は継続的に実行されている事業である。申請団体が中心となり野営場の基盤を整える内容である。野営場はこれで完成というわかりやすいゴールが無く、成果の判断が難しいことが予想される。しかし、本申請では整備した野営場にて、独自の体験交流会が企画されており、ここに期待している。交流会が団体に閉じることなく、地域住民も参加できる場となれば今後の未来の若者たちへの拡がりにつながるだろう。まずは小さく始め大きく育ててほしい。いずれにしても本事業を通じて、多くの人を巻き込みながら基盤整備が進められることを期待する。

団体名:(一社)こどものための音楽塾
事業名:こどものための音楽塾

 音楽を通して、感受性豊かな子供たちを育もうとする活動において、幅広い世代が体験できるコンサートを企画し開催する試みは、非常に価値のある活動でもありライブ感が乏しくなりつつある世代には、大切な取り組みであると共感する。
 そして演奏者と距離感の近い小さなホールでの公演を繰り返し行い、もっと違う可能性を考えた上での集客数千人規模のコンサート企画に至った経緯や、考えうる効果においてはよく練られており、貴団体としても大きなステップアップの機会でもあると考える。
 しかしながら、大きなホールで行うには理念や企画力だけでは成功は難しく、広報力や実行力などが必要となってくる。約1年間ある準備期間においては、貴団体単独ではなく、発信力のある他団体との連携や広報の手法などを学んだりしながら、情報の発信や拡散をできるスキームの構築にも力を注いでほしい。そうすることにより、貴団体の取り組みの本質である「クラシック音楽を通しての情操教育」での世代間交流を実現することが出来るはずである。
 その結果、小さなホールから大きなホールまで幅広く企画しようとしているコンサート開催が継続的な活動に繋がっていき、参加者や演奏者の新たな繋がりの輪が広がると思う。これにより地元地域でのコンサート活動の期待が高まり、貴団体の発展にも寄与するので、継続的な活動を念頭に本年度のコンサート開催への尽力を期待する。