第6期(2021年度)助成事業一覧
応募状況
応募件数 | 採択件数 | |||
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件数 | 金額 | 件数 | 金額 | |
5団体 | 2,297,000円 | 5団体 | 1,130,000円 |
採択団体一覧
団体名 | 事業名 | 金額 | |
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1 | (特活)多文化センターまんまるあかし | みらいのきょうしつ | ¥100,000 |
2 | マサヤンタハナン | 日本に住むフィリピン人の生活支援と地域交流 | ¥320,000 |
3 | こうべ子どもにこにこ会 | 外国につながる子ども達への日本語・教科学習支援と地域連携 | ¥150,000 |
4 | ひょうごラテンコミュニティ | 誰もが住みやすい日本をつくるためのプロジェクト2022 | ¥200,000 |
5 | (特活)日越交流センター兵庫 | 帰宅困難・生活困難外国人留学生等支援事業 | ¥360,000 |
小計 | ¥1,130,000 |
総評
選考委員長 小澤昌甲
真如苑様からの多大なご支援を賜り、創設されました「真如苑・ひょうご多文化共生・外国人支援基金」は、2019年からの改正入管法の改正も相まって、外国人労働者の方々の受入が、今後は、更に拡大されることが予測される中で、公的制度においても格差のある外国人の方々にフォーカスをあて、多文化・多民族の共生を大きなテーマとした外国人支援の取り組み、特に貧困や暴力、差別に苦しむ人々への支援に資する取り組みを支援することを目的に選考がなされました。しかしながら、2020年当初からは、未曽有の出来事が世界中を襲いました、今もまだ日常の生活を脅かす「新型コロナウイルス感染症」の災禍は、世界中の人々を巻みこみ、人と人との距離を求める「ソーシャルディスタンス」が求められるだけではなく、我々人間の関係性をも「分断」することとなりました。
こうした中においても、今回の公募において、5団体の皆様からご応募をいただき、懸命に活動を継続することにより、災禍において生活に苦難する人々に対して手を差し伸べ、共生する社会へと導こうとされておられる姿がひしひしと伝わりました。
選考審査におきましては、委員の皆様からの事前評価におけるご意見や評価をいただき、個々の団体の申請内容を1件ずつ評価基準と照合しながら意見交換を行い、評価を重ねて参りました。各団体における計画事業の対象や、その効果と継続性のみならず、助成の主旨において優先される貧困や暴力に苦しむ方々への支援が中心にあることや当事者を中心に据えた活動の展開が計画されていること。又、外国人の方々の居住区域が広がるなかで、今後における活動を発展して、更にその輪を拡げて展開していただくことを期待する内容など、様々な観点から採択をさせていただきました。全体的には、日本語学習やサロン、生活相談援助等の多様な手段を通して、外国人の方の支援を
行う尊い活動であることは十分理解できます。そして各団体の計画にも創意工夫が見られましたが、他団体との連携を更にひろげていくことや社会への問題提起を強めていくことの必要性が加わりますと、更にその事業の波及効果が増していくことと認識しています。各々の団体の草の根の活動を通じて、地域社会から世界に向けて、真に共に生きる社会をつくる活動が、発展されることを祈念しております。