ひょうご・みんなで支え合い基金 2025年度採択団体決定
ひょうご・みんなで支え合い基金の2025年度採択団体を掲載いたしました。
・第3期 若者活動応援分野・子ども支援分野 選考結果
・第3期 一般分野 選考結果(一般分野の選評は後ほど掲載します)
・第3期 組織応援コース 選考結果
※ひょうご・みんなで支え合い基金の紹介はこちらをご参照ください。
ひょうご・みんなで支え合い基金の2025年度採択団体を掲載いたしました。
・第3期 若者活動応援分野・子ども支援分野 選考結果
・第3期 一般分野 選考結果(一般分野の選評は後ほど掲載します)
・第3期 組織応援コース 選考結果
※ひょうご・みんなで支え合い基金の紹介はこちらをご参照ください。
有園博子基金の2025年度採択団体を掲載いたしました。
(選評は後日、掲載いたします)
真如苑・ひょうご多文化共生基金の2025年度採択団体を掲載いたしました。
※真如苑・ひょうご多文化共生基金の紹介はこちらをご参照ください。
2025年4月4日の神戸新聞朝刊に共感寄付の取り組みをご紹介いただきました。
共感寄付プログラムは、兵庫のさまざまな社会課題に取り組んでいる事業(団体)に対して広く寄付を募り、事業への応援を頂く仕組みです。市民活動団体とひょうごコミュニティ財団がともに取り組んでいます。
今回の記事では共感寄付プログラムに参加されている「デモクラティックスクールまっくろくろすけ」さんと「NGO神戸外国人救援ネット」さんも共に取材を受け、期待を語って頂いています。
今後とも共感寄付への応援をよろしくお願いいたします。
活動応援したいNPOに-「共感寄付」広がる裾野 ウェブサイトなどで活動を紹介(2025.4.4 神戸新聞)
このたび共感寄付のウェブサイトをリニューアルしました
現在、9団体さまが活動されています
ぜひご覧ください!
共感寄付サイトはこちら ⇒ https://hyogo.communityfund.jp/kyokan/
併せて3/3(月)共感寄付参加団体の募集説明会を行います。
日々活動されるなか、資金についてこんなお悩みはありませんか?
●地域を良くするアイデアはあるけれど活動資金が足りない
●寄付を集めたいけれどどうやったらいいかわからない
●新しい会員や寄付者がなかなか増えない
あなたの活動の〝ファン〟づくりをいっしょに考えましょう!
ご興味のある団体さま向けの説明会を行いますのでぜひご参加ください。
日時:2025年3月3日(月)
時間:(昼の部)13:30~15:00
(夜の部)19:00~20:30
※どちらもオンライン開催です。どちらかにご参加ください。
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【共感寄付】は、公益財団法人の税制優遇資格を活かした
「寄付集めと助成がセットになったNPO支援の仕組み」です。
市民の皆様の「共感」(寄付)と、社会課題の解決に取り組む団体さま
(法人格の有無は問いません)との資金の縁結びをする当財団のプログラムです。
参加団体は、「地域でいま何が課題か」「課題に対してどう取り組もうとしているか」を広く社会に訴え、
その解決策(=実施する事業)への支援(ご寄付)を当財団経由で募ります。
当財団はその活動をサポートし、集まった資金から運営費を除いた額を助成金として交付します。
参加団体さまのメリット:
①当財団にご寄付を頂くと税制上のメリット(寄付控除)があるため寄付の
呼びかけがしやすくなる
②活動のPR(共感寄付ホームページなど)を通じてあらたな支援者の発見・拡大が出来る
③寄付者管理の煩雑な手間を省力化出来る
④公益財団法人への寄付として、寄付者にいっそう信頼感・安心感を持っていただける
寄付者の方のメリット:
①寄付に対して「税額控除または所得控除」を受けることが出来る
②多数のNPO法人等のなかの「選りすぐり」の団体から、共感できる活動を寄付先として
選ぶことが出来る
③公益財団法人が責任を持って事業報告までをお届けする
****************************************
公益財団法人ひょうごコミュニティ財団(担当:大田・大内)
〒650-0022 神戸市中央区元町通6-7-9秋毎ビル3階
☎ 078-380-3400 FAX 078-367-3337
✉ hyogo@communityfund.jp
現在(2024年度)私たちは、兵庫の6団体+全国の3団体でコンソーシアムを組み、内閣府の「孤独・孤立対策担い手育成支援事業」を実施しています。
「孤独・孤立対策」という冠は付いていますが、実質は地域の市民活動を支援する中間支援を強化しようという事業です。
https://www.cao.go.jp/kodoku_koritsu/torikumi/pdf/240802_koufudantai.pdf
その事業の報告会を、来る3/12(水)に開催します(対面+オンライン)。
中間支援の必要性・重要性を語る声はよく聞きますが、具体的な中身やその伸ばし方が議論されることは稀で、実際の中間支援組織は伸び悩んでいるとも言えます。
私たちにも明快な「解」があるわけではありませんが、これから中間支援をどう伸ばしていけばいいか、兵庫での取り組みを見ていただきながら、皆さんとともに議論できればと思います。
*中間支援組織の方や、地域の市民活動・地域活動を支援することに関心のある
行政、財団、企業、研究者の方などを主な参加者と想定しています。
*テーマは「中間支援」ですが、関心ある方はどなたでもご参加いただけます。
ご興味のある方はぜひご参加ください。
(事業内容)
・伴走支援事業
・市民参加のデザイン(セミナー)事業
・中間支援インキュベート事業
(キーワード)
・中間支援の高度化、ブラッシュアップ、専門性
・ネットワーク型の中間支援
・市民参加を高める中間支援
・NPOへの伴走支援
・参加を促す伴走支援やセミナー
・中間支援のインキュベート(空白地域での機能創出、組織立ち上げ等)
・中間支援の人材育成
・中間支援の財源
◆開催概要◆
日時:2025年3月12日(水)13:00‐16:00
場所:神戸市立婦人会館(神戸市中央区橘通3丁目4番1号)+オンライン
https://kobe-fujin.jimdoweb.com/%E4%BA%A4%E9%80%9A%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B9/
詳細はチラシをご参照ください。
◆参加お申込みはコチラ ⇒ https://forms.gle/1sM6xgPoePJE7jg86
今日は、(特活)こどもサポートステーション・たねとしずくさんに伺い、代表理事の大和陽子さんにインタビューをさせていただきました。
たねとしずくさんは、すべての子どもたちが家庭環境等に左右されずに、子どもらしい時間を過ごし、自分の将来を選ぶことができる社会を目指して活動されています。
ライブラリーの運営、ひとり親世帯の家事支援、困窮家庭支援、学習支援などさまざまな取り組みを行っておられる団体です。
ーー今、ライブラリーや支援者支援などの事業を主になさっていますが、原点のようなものを教えて下さい。
2015年から別の団体を立ち上げ、子育て支援をやっていたのですが、いろいろ紆余曲折しながら産前産後の家事支援に落ち着きました。
しかし、両親がいても大変な産前産後なのにひとり親世帯だったらどうなんだろうということを思い始めて、ひとり親支援をやってみたい、でもお金がないので3年間ひとり親支援の補助金をいただきました。
そこで1年に25家族とか20家族をサポートさせて頂き、産前産後だけではなくもっと課題が絡みあって大変だということがわかり、今度は困窮ひとり親家庭に特化した活動にしたいという思いでやりはじめたのが2年前です。ただ、スタートしたときから子どもたちの居場所の構想はあり、2023年8月に「たねとしずくライブラリー」を立ち上げたという経緯です。
ーーたねとしずくライブラリーについて教えて下さい。
当初は今ほど家庭的な雰囲気にするつもりはなかったんです。なぜ家庭的な雰囲気にしようと思わなかったかというと子どもたちが、どの年齢層でも悩み苦しんだりとか経済的な問題だけでは無くて、体験格差があったりとか、それぞれある。ですからどの子でも来ることが出来る場所という風にすると、あんまりクローズのお家っぽい雰囲気よりは、ちょっとOPENな場所にしたいなという思いがありました。
そこで図書館だったら誰でも来ることが出来る、特別な場所・施設じゃないですよということでライブラリーという名前に落ち着きました。
週に3日開けています。
ーー年齢的にはどの層が一番多いですか?
中学生が一番多いです。あとは小学5~6年生の子と高校生の子が同じくらいです。
ーーいちおう高校3年生でサポートは卒業という感じですか?
昨年来ていた子で今も来ている子が何人かはいます。大学に行き始めて、ちょっとしんどかったりとか、新しい環境下でのコミュニケーションがちょっとしんどかったり、学校始まって最初しんどいみたいなことを言いに来たりとか、テスト前に初めてだからと勉強して帰ったりとか、一応10代の居場所ということにしているので、18歳、19歳までは完全に許容です。
ーー例えば虐待があるのではないかとか思う子がいるというのは、色々な会話の中で徐々になんとなくわかるのですか?
そうですね。話の中で出てきますね。子どもたちって結構ぱっと言ったりするし、ずっと言わないで我慢している子もいるし、日常的に家庭の中のことを友達同士で言い合っている子もやはりいます。おかしなことだと思わずに話す子もいます。子どもにとっては当たり前だと思っている子もいます。話を聞いて親に何かするわけではありませんが、ここで吐き出してもらって心のケアができればいいなと思っています。
ーーああいう場でも打ち解けられないとか、あの中でも孤立しちゃうという子はいるんですか?
そういう子はそもそも来ることができません。あとは特性が強くて他の子とコミュニケーションができないという子はいます。そういう子はスタッフとずっとしゃべっています。スタッフはどんな状態の子でもウェルカムで、本人が孤立していると感じないようにしています。
ーーそういう時はメタファシリテーション*は有効ですか?
もちろん使っています。メタファシリテーションって別に短い時間で聞くための技術ではないんですが、たくさん子どもたちがいるのでじっくり話すってなかなかできないですよね。そういう時にもすごく使える技術です。
*メタファシリテーション
メタファシリテーション®(対話型ファシリテーション)はムラのミライ創始者である和田信明が途上国の援助の現場で生み出し、現代表の中田豊一が手法として使えるように体系化したものです。聞き手(ファシリテーター)が話を聞く相手(当事者)との信頼関係を構築しながら、当事者自身が問題や解決方法に気づくよう会話を組み立てていく手法です。
ーー今年はスタッフの増員を目指して育成することが計画にあがっていますが、どうですか?
育成というのは難しいですね。いま来てくれているスタッフは良い子たちですが、なにせ大学入って20歳前後の子や社会人なりたてだったりするので、まだまだ自分たちのことでも揺れ動く時期です。それでいて誰かの面倒を見るという立場になっている人を私たちは育成する、やはり社会人を育成するというのとはまたちょっと違うのかなと思います
心の成長も伴いながら、また自分たちの団体自体ができて2年、しかもライブラリーがOPENしてまだ1年半、まだまだしっかりした内部の取り決めが決まっていない、支援方法の答えがあるものではないという中で、支援者を育成していくということなので、すごく難しいです。
ーー訪問支援をされるスタッフと、ライブラリーのスタッフと両方育成したいということだと思いますが、希望者で振り分けですか?
今後は振り分けになりそうですね。今ライブラリーに来てくれていて中心になってくれている子が訪問支援も入りはじめてくれているんですね。彼女には訪問支援の場合は子どもと接してもらいます。
2人で行っているので、親御さん担当と子どもさん担当と分担しています。子どもさん担当は難しい面もありますけど、中学生くらいになると相手が大学生くらいの子たちが活躍できると思っているので今後は学生もここに入ってもらいたいなと思っている、第一号として頑張ってもらっています。
ただ、家事支援の方が、課題が大きいご家庭ばかりなんですね。やはりそこは福祉的な知識があるとかじゃないとまず無理なんです。私たちとしても慎重に考えていますし、学生に誰でも行ってもらっていいというわけではないと思っています。
この仕事は、誰でもができる仕事でもないということ。それをどうすれば誰にでもできる仕事にできるかというのを考えていく、それを目指しているのです。
ーー各ご家庭で状況が全部違うし、なかなか難しいですよね。いろんな専門性も実際は必要だけどそれを前面に出してやるわけでもないので、場数も必要だし新しいスタッフはどのように勉強していくのかなと。OJTで一緒に教えてもらいながらということだと思いますが。
今は2名一組で行くのがうちのスタイルなんですね。要請支援だと必ず一人なんです。一人で60分、介護だと30分入ったりしますけど、私達は今本当に贅沢な助成金の使い方をしています。二人一組で入るという使い方をしているのですがこれは、OJTにもなりますし、バーンアウトしにくいというか。
要望が強い場合もあるし、逆に要望がわからない場合もある。そういうときはやはりその場の判断で行います。二人で行くことで相談出来たりしますので。
特に行政のものと違って審査とかはなしで行っているので、一人でいくと危険な目に遭う可能性もあります。
前の団体で私は産前産後の家事支援をしていたので、たくさんサポータがいたんですよ。産前産後の家事支援というのはある種幸せな仕事で、赤ちゃんがお家にいて沐浴させてもらって、というような内容で、1~2時間の仕事だったら主婦の方とか参加しやすい。
その方たちと一緒にひとり親支援も行っていたのですがやはり色々なスティグマがあったり、見えないものに対する恐怖があったりとか、なかなか理解のスタートが合わせるのが難しくて。
研修もしましたが研修だけではなかなか理解できないことがあるので、私たちの目的としてヤングケアラー防止、虐待防止、DVを受けた方の心のケアというような目的に沿った人に来てもらわないと、スタートがずれちゃうとなかなか難しいかな。やはりそのような社会課題を知っていたうえで来てもらう方であるのは前提にあります。
ーー子どもの居場所と家事支援訪問と連動させていきたいというようなことを、今年の目標としてかかげておられたのですが、そっちはどうですか?計画に沿っている感じですか?
一度にはできませんが、親と離れた場に子どもに来てもらう、家の中だけで付き合っていた関係では無くて社会との接点を持ってもらう、次のステップとして居場所というものがあると思っているので、私たちだけが行かないと出会わない場所ではなくて、そこは何度も行って信頼関係ができている次に、出てこようよという居場所を作るという感じなんです。 子どもたちには学習支援があるよ、食事があるよと言って来てもらったり、来ることが難しいなら迎えに行くよと。
社会課題を解決するひとつの力としてNPOが認められ始めている。ただ一方でうまく使われているというような面もある。どうしても、お金が付かない、一般企業に比べてNPO価格と言われている面もある。自分たちがやっていることを安売りしてはだめだと自覚し、自ら価値を見出し、また、それを提案もしていかなければならない。
ーー今期の目標の3つ目に支援者支援を上げて居られます。全国から応募もあって指導を行っていると聞きますが?
昨年度はムラノミライさんと一緒に、シングルマザーズフォーラムの助成金をいただいて、ひとり親支援をやっている団体さんにメタファシリテーションを使って支援力を上げてもらうということをやらせていただきました。そのときはムラノミライさんのメタファシリテーションと、うちがやっているひとり親支援のノウハウや視点をもってテキストを作りました。
もともと団体としてあんまり大きくできるとも思っていなくて、うちの団体はこれ以上のサイズ感にはならないし、かといって社会課題だったりとか行政の家事支援の在り方だったりとか子ども支援の在り方に対し、自分たちなりの提案も持っているということで、この小さい規模の中でできる範囲でやればいいとも思っていなくて、やはりこれを皆さんに真似してもらいたくて普及させたいという思いがすごくあるんですね。
それをするためには支援者支援は必要と思いますし、もともと自分たちでは支援者支援というのは団体の中の支援者の視点であったりとか、地域の中の連携というような支援者支援と思っていたのですが、でもやっぱりもう一歩、自分たちが継承していくというか。
今、子ども食堂ネットワークとか食糧支援のパントリー、今年度は他の団体にもパントリーをやってもらいたいと2~3団体くらい食糧支援の団体を増やそうと勝手に目標をたててやっているんです。
それもひとり親支援では、35~50家庭くらいに配るのが精いっぱいで。他のひとり親支援のネットワークとかは1回で500家庭くらい配ったりするんですよ。でもそれってそこのやり方だし、こちらは35家庭くらいのお顔が見えて、誰が熱が出たとか誰が進学したとかわかる範囲で支援していきたいというのがあります。
ですが、そういうやり方をしていたら西宮だったら2000家族以上のひとり親家庭があって困窮世帯を入れたらもっと人数がいて、35家庭だけやっていても全然足りないので他の団体でやってくれるところにお願いしたい思いで、少しずつ声をかけています。
パントリーをやるとか、ひとり親支援をしたり困窮世帯支援をしないといけないよねという風土を作っていけたらなと思っているので、単なる数というよりは動きをじわじわと絶たせないというか、なくならせないというかできたらなと思って、それを目標に結構粘り強くやらないとなと思っています。
前の団体の時にWAM助成をいただいたんですね。私はすごく生真面目なので、WAM助成の仕様書に「連携」って書いてあったんですよ。あ、そうか、連携しないとダメだと思って、でも連携団体が無かったので連携団体を作ろうと思って、計画書に連携会議しますと書いたんです。
連携団体が無いのに連携会議をやらないといけないという大変なことを書いてしまいました。で、年に2~3回しますと書いてしまったので、連携団体が無いのに3回やるってどういうことなん?って。
でも、行政の人にお願いします、来てくださいと言ったら、逆にみんなコロナの時期で会議が無かったから来たいといってきてくれた。人に会う機会がないから来たいですって、言ってくれたのです。
参加してくださったみなさんが、子ども食堂をやっているとか、高齢者施策をやっているとかいろいろな団体だったのですが、みんな互いに知り合いじゃなかったんですよ。
みんな名刺交換して初めましてって言ってるんですよ。そこで、皆さん連携せずに自分たちだけで支援してたんだとわかって、本当に連携は必要だと思って3年間頑張って連携会議を続けたんですよね。
そうしたら毎回毎回新しい団体さんが入ってくれて、やりやすくなりました。その後、WAM助成にこの連携会議で高評価をいただきました。私にしたら連携会議って全員書いて出すんじゃないの?って(笑)やっているところないですよって言われて。えーって。これ必須条件じゃなかったんですか?って。自分ではすごく背伸びしてやったんですが、他の団体がやってないということがわかって、それで3年間連携会議をやって、前の団体はもう辞めたので、連携会議は無くなったけどおかげで協力者も増えたし、実際パントリーを増やすとなったときも、ちょっとやってみようかという感覚もわかって、わざわざ会議をしなくても、声をかけられそうな人を見つけたりできるようになりました。
ーーすごいですね。無形のひとつの財産を築きました。
それが本当に良かったです。助成金のおかげで、やらなければならないことがわからなかったので、それがひとつわかったのがすごいよかった。
ライブラリーをOPENした1年目、内覧のお客さんがたくさん来てくれたのですが、子どもたちを紹介してくれるひとがとても多いんですよね。団体は変わりましたが、やっていることや意味はわかってくださっているので、ここはそういう主旨なので、紹介しても良いって。うちは早いうちから利用者がずっとコンスタントにいて、それは本当にWAM助成の連携会議のおかげかなと思います。
これまで中間支援というところでの関わり、色々なところにお願いをしていたのですが、お金を頂きながら支援していただくというのは、なかなかないものでありがたく思っています。
特に基盤整備というところで着目していただいているのは有園基金だけなので、そこに自分たちも意識を集中して基盤整備の時期だなというところで使わせてもらっています。
さすがに団体も何年もやってきて、助成金の意味がようやくわかってきたところです。
最初のうちは助成金って自転車操業するための資金としていただいているという感覚でしたが、基盤整備だったり事業発展だったりのために使われないと意味がない、というのはすごくわかってきて、とはいってもなかなか上手に使えてないのですが。
基盤整備で使って良い助成金ってほとんどないので、昨年と今回といただいたことで、正真正銘、基盤整備で使わせて頂いています。例えば臨床心理士にスーパービジョンに入ってもらうとか、これってある種毎回のケース会議ではあるのですが、OJTみたいなもので、毎回のケースに対してどうやっていくかのを教えてもらうということになっている、それがすごい力になっている。
もともとは、もうちょっと心のケアの仕組みがあれば自分たちがバーンアウトしない、と感じていて当然そうなんですけど、今はもうそれ以上のものになっていて、バーンアウトするとかのレベルの話ではないというか、前は結構そこに意識があったんですね。
スタッフがよれよれになってしまうというのがあったり、でもよれよれになるというのはどう支援したらいいかわからないので、距離が取れないとかいうことがあったんですが、それを教えてもらうことでもちろん距離は取れているし、実際に利用者の方に付き合いの技術としてあがってというところで、間違いなくスタッフの技術と言うと変ですが、技術の向上になっているなと思います。
今年は夏に合宿の費用に使わせていただいて、普通の会社、一般企業って今でこそ合宿というのもあまりないんですが、社内研修がしっかりしていたりとか、コミュニケーションを取るためのイベント、夏になればみんなでビアガーデン行ったりとか当然あるものですよね。あれってただの文化ではなくて人とのコミュニケーションを取ったりとか合宿をすることで俯瞰した仕事が見えたりとか、必要性があるから一般の会社はやっているんだと思います。
でもNPOとかになると人が来ては、やめての繰り返しで、技術だったり思いが継承されていかないというか、そうではなくてそこでちゃんと成長してずっと継続した仲間として1年後、2年後、3年後も一緒に働ける仲間として、作っていくのがNPOも必要だと思うんですね。
そういったものにお金を使わせて頂けるということが本当にありがたくて、それだけではなくて他のユースセンターに1週間以上研修に行かせてもらうという、私たちも視察に行かせてもらう、運営側のスタッフも視察に行かせてもらう、そこにユースワーカーを研修で送り込むという賃金も払って研修の費用も払って、ということを有園基金にさせてもらって普通の社会一般のNPOだったらできないことを、させていただくことで、自分たちの力を作って2年目、3年目と私たちが継承して行ける形にできたらなと思っているので、そういう風に使わせて頂けているのはすごくありがたいですし、成果というか効果というか言葉にしにくいですけど感じていますので、本当にありがたいなと思います。
ーー我々も期待もしているので頑張って欲しいなと思います。
頑張ります。共感寄付も増えて行けばいいなと思っています。また、認定NPOにも挑戦したいと思っています。今年は全然バックオフィスが回らなくて、ほんと厳しいですが。
ーー様々な団体がありますが、支援者支援にも力を入れておられる団体たねとしずくさんのお話を伺えてよかったです。今後の活躍がますます楽しみですね。お忙しいところ貴重なお話をありがとうございました。
今回は、NPO法人多文化センターまんまるあかしさんにお邪魔して、お話を伺ってきました。
まんまるあかしは、外国人・外国にルーツを持つ家族への支援だけではなく、「国籍や文化の違いを壁にせず共に生きる未来」を目指し、多様な文化・習慣を持った人々が相互理解を深める事業や、国籍を問わず全ての人々が活躍できるための事業を行っている団体です。今日は、理事長の久保美和さんにインタビューさせていただきました。
ーーまんまるあかしのスタートのきっかけを教えて下さい。
もともと私は国際交流協会の職員だったんです。その時は、市からの委託の枠の中でしか支援活動ができなくて、委託の内容が「成人外国人が生活に困らないようにするための日本語教室」でしたので、日本語がある程度話せる人や子どもは対象外でした。
また、日本で生まれ育っていて学科の勉強に全然ついていけない子たちもダメです。
教室は、フリースペースでやっているので、小さい子を連れているお母さんって日本に来て親戚とか誰もいないから、預け先がないじゃないですか?でも、そういう子たちを連れてきて走り回ったらフリースペースの迷惑になるからダメ……という一番困っている人たちに手助けできてないなという思いがありました。
そこで、2015年に週一回だけそういう人たちのためだけの教室を作ってはどうかと今の副理事長の櫻江に声をかけました。
それから週1回2時から8時まで活動を始めました。お母さんたちのクラスを2時から5時まで、子供たちのクラスは5時から8時までと1年間、2015年の4月から1年間やってみて、人が来てくれるようになったら場所も狭くなって、また、他の曜日にはできないのかとか、決まった日だと用事があって来られないとか、色々なニーズが見えてきました。
それに、場所を借りているだけだと自分たちの居場所にはなれないから、ちゃんとした居場所を作って、たとえ、子ども達が学習日じゃない時にきても、「本読んで帰り!」と言ってあげられるような場所を作ろうと、NPO法人にして、場所も借りました。
きっかけは当時、日本語教室には参加していないけどイベントに時々来ていた小学校4年生くらいの女の子の存在です。
その子のお母さんが、国際再婚することになりました。お母さんは長い間日本で働いていて単身で来ていて、その時に出会った日本の男の人と結婚することになり、家庭を構えるから、子どもを呼び寄せることになったのです。
彼女は中国出身ですが、日本語も何も全然わからない状態で来日したので、一緒に生活しているお父さんも全然言葉が通じないし、学校行っても何いっているかわからない中で凄く頑張っていて。
私が知り合ってしゃべるようになったのは、日本に来て1年半くらいたってからなので、ある程度意思疎通はできていたのですがでもやっぱりなんかすごい辛い、毎日辛いとそれを見ていたら何かしてあげようっていう感じになったのがきっかけはきっかけです。そこからボランティアで日本語や教科学習を支援する教室を作って、NPO法人を作って、今に至ります。
ーー当時同じような悩みを抱えておられる子どもさんは結構多かったのですか?
そうですね、国際交流協会に勉強に来ていた日系ブラジル人のお母さんがいてたんですけど、お母さんは働き詰めだったので日本語をあまりしゃべれなかったんですけど、子供たちは日本生まれ日本育ちで逆にポルトガル語しゃべれませんという環境でした。
5年生の娘が算数が全然わかってないようだからと言われて、なんとかできないかと相談がありました。
でも、国際交流協会の活動時間の枠の中ではそれはちょっとできない、依頼元の意思に沿ってないからダメだからというので、私の仕事が終わってから2時間一緒に勉強しようとボランティアグループを立ち上げる半年くらい前から一緒にやってきました。
来た子も困っている、日本で生まれた子も困っている、いろんな困りがあるのに行政はわかってくれないというのがありました。
本当に困っている声がちゃんと届くかどうか。行政感覚ではちょっと違う線引きになってしまうのですよね。
日本語ができているのに勉強をしに来るのは塾とどう違うんですか?みたいに言われて、日本の子たちも勉強ができない子は塾にお金を払っていく、それと何が違うんですか?と言われてしまう。
日本の子たちと同じ塾に行ったからって、塾の先生が外国の子たちにわかりやすいように伝えてくれるわけじゃない、個別でもやってくれませんよね。
ーー久保さんは国際交流協会の頃から10年以上活動されてきて、明石で変わってきたなと思われている点はどういうところでしょうか?やはり外国の方は増えてきているのでしょうか?
増えてるのは増えてるんですね。2023年6月時点では3,770人でした。明石の人口が30万人だからその人数が多いか少ないかは人の判断によると思います。
国籍構成も変わっていて、前は中国や韓国・朝鮮籍の人が多かったのですが、今はニューカマーがすごい増えていて、3,770人の人口比率の中の819人がベトナム人に変わって来ていて、多数派の人たちがどんどん減っている。
最近ベトナムの方やフィリピンの方が多く来日されてこちらでお仕事をされてという多いかなと思うのですが、技能実習生ということで、3年くらい働くので、その間に恋愛して日本に残って結婚するとか、3年働いてこのまま日本で働かないかと言われて残っていく人もいます。実際研修生として来ている人たちたくさんいます。
ーー入管法も変わっているけど、改定で来る人が増えたということがある一方で、いままた永住権の人の条件が厳しくなったり、その辺の想いはどうですか?
永住権を持っている人が厳しくなるというのも、日本での生活をきちんとして欲しいという意味での厳しさは、私もいいと思いますが、ではそうやって厳しくしていくにしても外国からたくさん人が来てもらうにしてもサポートの準備が何もできてないのに、厳しいことだけを強いるのはどうかと思います。外国の人は日本語レベルがバラバラです。喋ることはできるけど、読んだり書いたりはできない人もいます。そういう人に、日本語でちゃんとしなさいという内容を伝えても、理解できないから、ちゃんとできるわけがないんです。そこは行政にも問題があるのではないかと思います。
ーー今なさっている活動の中に、【やさしい日本語】プロジェクトがありますよね。結構特殊技能が必要なのでしょうか?
言葉をたくさん知っていないとできないなというのと、もともとの原文を自分の中で読み砕く能力がないとちょっと難しいのではないかと思います。
やさしい日本語のプロジェクトは、月2回会議してその時にみんなに、私はこの表現を使ったけど皆さんどう思う?という議論を毎回しています。やさしい日本語プロジェクトには、現在6人が関わっています。
やさしい日本語にするには、例え話も必要ですし情報の取捨選択ができる、長い文章があった場合、この文章は必要ないですとスパンと切れる、伝えたい目的だけ言える情報整理ができる人が上手な感じはしますね。私は結構やさしい日本語は得意な方だと思うんです。あんまり日本語得意じゃない方とも普通に会話してできるんですけど、疲れると難しい言葉しか出てこなくなってしまうので、神経を使っています。
まんまるあかしは、2024年8月に活動拠点を移転されました。
さらに、8月26日に多国籍カフェをOPEN!楽しいイベントがいっぱいです。
ーー今回ここの新拠点は、どれくらいの準備期間がありましたか?
半年で、準備しました。一応構想としては前からあったんですが、開所式のときに言ったように、日本の人たちと外国の人たちが直に常設してふれあえる場所がないということ、働いてくれる彼女たちも頑張りたいと思っているのに頑張る、発揮できる場所がない、あとはうちにきて日本語を勉強している子たちの家族や周りの大人たちが楽しそうに働いていない、みんな結構言葉が通じなくて困っているとか、そんなのばかりを見ていたら、日本でこの先長く住んでいくのに夢も希望もないじゃないですか。
だから、ここで楽しく働いてくれている人たちを見たら自分たちも頑張ろうと思えるかな?そういう場所を作りたいねというのはずっと考えていたんです。
ーー今後、展望と言うか描いてらっしゃることはありますか?
まず、ここが地域の多文化共生の拠点になれるように育てていく、というのが一番ですね。あとは外国ルーツの子供たちがたくさん来ているのですが、年齢や目的別にクラスをちゃんと分けてやってあげたいなという思いがあります。進学するにも誰かの支えがないとなかなか難しいので。
カフェのことであれば3年後、4年後を目途にスタッフの誰かが独立してくれればと。
自分のお店を出しますという人を、1年くらいかけてみんなが応援するというようなプロジェクトを作ったりとか、そういうのも楽しいかなと。
あとは明石市というのは横長の市で、市の東の端の方に、私達の拠点があるんですね。教育委員会からの委託でいちばん西の端の小学校に放課後日本語支援教室をやっているのですが、全域カバーができてないというか、だから助成金をいただいて、今回は真ん中くらいの魚住というところに新しく教室をするんです。
お忙しいところ、ご自身の想いや団体のあり方を語ってくださった久保さん。
活動の原動力は、久保さんはじめ関わっておられるスタッフの皆さんの、「困っておられる方に対するやさしさ」であるように感じました。
ありがとうございました。
「お⼀⼈さま」の増加や社会貢献意識の⾼まりを背景に、
「遺贈」について検討される⽅が増えています。
社会へのご恩返しや遺される家族へのご配慮など、
ご本⼈が思いを巡らされる様々なことに、
私たちもご相談に乗る中で⼀緒に考えて⾏くことになります。
当ひょうごコミュニティ財団でも遺贈のご相談が増えており、
実際に遺⾔書に寄付先として指定いただいたり、ご遺贈をいただくことが増えてきました。
その中で、不動産等の現物遺贈、包括遺贈、相続⼈がいる場合など、さまざまな出会いと経験を積んでまいりました。
本セミナーでは、相続・遺贈の相談に乗られる⽅を対象に、
ご相談に乗る際に必要な法務税務の基礎知識、
そして遺贈の珍しい例のご紹介等を⾏い、
遺⾔者の思いを活かすさまざまな⽅法について探っていきたいと思います。
【対 象】専門家(士業)、金融機関の方など
相続・遺贈の相談に乗られる方
【方 法】オンライン(Zoom)
【参加費】無料
【定 員】30名
【内 容】
①近年の遺贈の動向
②遺贈の基礎知識(法律編・税金編)
③遺贈の実例紹介
④質疑
【講 師】
重田 和寿 弁護士、神戸きらめき法律事務所/ひょうごコミュニティ財団監事
宮崎 洋彰 公認会計士、税理士 /ひょうごコミュニティ財団監事
実吉 威 ひょうごコミュニティ財団 代表理事
公益財団法人ひょうごコミュニティ財団(担当:実吉・安井)
〒650-0022 神戸市中央区元町通6-7-9秋毎ビル3階
☎ 078-380-3400 FAX 078-367-3337
✉ hyogo@communityfund.jp
平素より当財団の運営に関しまして格別の配慮とご協力をいただき、厚く御礼申し上げます。
当財団では誠に勝手ながら、年末年始は下記の通り休室とさせて頂きますので、ご案内申し上げます。
年末年始休室日:2024年12月28日(土)~2025年1月5日(日)
新年は1月6日(月)より業務を開始致します。
〈休室期間中のご連絡先〉
電話:078-380-3400 (留守番電話へのメッセージをお願い致します)
FAX:078-367-3337
E-mail:hyogo★communityfund.jp (★を@へ変えてお送りください)
休室期間中にいただいたご連絡につきましては、休室明けの業務開始以降順次ご対応をさせていただきます。