有園博子基金について

有園博子基金 ARIZONO HIROKO FUND

基金の成り立ち

在りし日の有園博子さん 有園博子基金は、2017年末に逝去された故有園博子さん(右写真)のご遺志を受けて設立されました。
 有園さんは臨床心理士、精神保健福祉士としてDVや性暴力、犯罪の被害者、虐待された子ども、事故の被害者など、常に深い傷を負った人や大変な境遇の人たちの支援を続けてこられました。また、大学でも教鞭を執られ研究と後進の育成にも当たってこられたほか、各地の自治体の男女共同参画施策にもアドバイザーとして関わられ、自治体の政策の後押しにも尽力されました。
 本基金は有園さんの思いを受け継ぎ、兵庫県内において、①DV被害者 ②虐待された子ども ③性暴力の被害者 ④JR福知山線脱線事故のご遺族 の4分野に対する支援もしくは支援のための研究を行う団体・個人を支援することで、被害当事者を支えるセーフティネットがより厚くなり、人が人として生きやすい社会をつくることを目指しています。

 有園さんはまた、現場での支援活動と研究・教育の連携や人材育成を重視され支援活動の質の向上と、支援組織がより充実・発展することを願われていました。そのことから当基金による支援も下記の2つを重視しています。
 ①多くの機関の、または分野を超えた連携
 ②支援活動そのものと並んで、支援に当たる団体の組織基盤強化や人材育成

故 有園博子さん略歴

 1960年11月3日生まれ。筑波大学大学院博士課程修了後、茨城キリスト教大学、兵庫県こころのケアセンター主任研究員などを経て、2007年より兵庫教育大学准教授(2012年~教授)。
 兵庫県立男女共同参画センターなどで講師や相談員、アドバイザーなども務められ、カウンセリングなど社会的な活動も数多くされていた。DV、犯罪、事故などの被害者を支援するため臨床心理士、精神保健福祉士として現場での実践、大学などでの教育そして研究に尽力された。
 兵庫教育大学大学院教授(学校教育研究科人間発達教育専攻臨床心理学コース)。前臨床心理学コース長。

基金内容

助成対象 兵庫県内において、①DV被害者への支援、②虐待された子どもへの支援、③性暴力の被害者への支援、④JR福知山線脱線事故のご遺族への支援、活動(事業)または研究を行う団体または個人。
期間/金額 [新規募集団体]対象団体1件あたり上限50万円/総額250万円(単年度)
[継続募集団体]前年度の助成団体を対象に1件あたり上限200万円/総額約950万円
 ※年によって変更があります。上記は2020年度の場合
特徴 有園博子さんのご遺志に沿った、「社会的に弱い立場に置かれてしまった人々」を支援する基金です。活動・事業への支援とともに、助成先団体の基盤強化のための取り組みを重視しています。具体的には、専門相談スタッフの育成・レベルアップ、相談記録の蓄積や整理・分析、アドボカシー(政策提言)、それらを実行する体制づくり、会計など事務局機能の強化などです。また希望する団体に対して、組織基盤強化のためのアドバイザー派遣も行っています。2018年に第1回の助成を行いました。

これまでの採択団体

▶第4期(2022年度)採択団体
 (継続3件)合計4,576,000円(組織基盤強化コース4件)合計2,602,000円
 (活動応援コース3件)合計498,000円、助成総額7,676,000円
▶第3期(2021年度)採択団体
 (継続3件)合計4,886,000円(新規6件)合計2,503,000円、助成総額7,389,000円
▶第2期(2020年度)採択団体
 (継続9件)合計9,525,000円(新規3件)合計1,500,000円、助成総額11,025,000円
▶第1期(2019年度)採択団体
 (9件)助成総額4,236,000円

企画委員/選考委員(2022年5月現在)

企画委員

 岩井圭司 兵庫教育大学大学院教授 委員長
 柏木登起 (特活)シミンズシーズ代表理事
 勝木洋子 神戸親和女子大学教授
 立木茂雄 同志社大学社会学部教授
 仁科あゆ美 (一財)大阪府男女共同参画推進財団理事
 西部智子 法律事務所ユノ
 増井香奈子 日本福祉大学社会福祉学部准教授

選考委員

 岩井圭司 ※企画委員兼務
 石田香奈子 立命館大学産業社会学部准教授
 執行照子 (特活)日本フェミニストカウンセリング学会代表理事
 仁科あゆ美 ※企画委員兼務
 西部智子 ※企画委員兼務
 三井ハルコ (特活)市民事務局かわにし理事長

メディアでのご紹介

○2018年4月24日(火)、兵庫県政記者クラブにおいて記者発表を行いました。

・神戸新聞(4月25日朝刊)
「57歳で他界、大学教授の遺産で基金 尼崎JR脱線の遺族支援」 ※電子版なし。
・産経新聞(同)
余命2カ月宣告後も被害者ケアに従事 有園博子さんの遺志受け基金設立
・読売新聞(同)
「福知山線脱線事故 遺族支援へ基金 兵教大教授の遺志継ぐ」 ※電子版なし。
・朝日新聞(4月26日朝刊)
事故遺族らの支援に基金創設 兵庫教育大教授が遺産寄付
・毎日新聞(4月28日朝刊)
DV被害者支援へ 臨床心理士・有園さんの遺贈金で 助成団体公募へ /兵庫

○2018年5月5日(土)、有園博子さんの「お別れ会」が開かれ、下記記事内にて当基金が紹介されました。
・神戸新聞(5月6日朝刊)
「故有園教授『教えは永遠に』JR脱線事故など被害者ケアに尽力 兵教大お別れの会140人参列」 ※電子版なし。