しあわせな未来は、わたしが選ぶ。 共感寄付

企業のCSR担当者のみなさんが団体を訪問しました!

3月6日に企業の社会貢献担当者などの方々5人が、NPOの現場で活動している人々と直接話をし、現場に触れ、CSR活動に生かすという趣旨で、共感寄付に参加する2つのNPOを訪問しました。
「ゆるいのがウリなんですよ〜」なんども念押しされたのですが、企業の人の笑顔が凍り付き。神戸のコミュニティ放送局の「FMわぃわぃ」を訪問し、いきなり生放送に出演を告げられ、みなさんでスタジオに入ったときのこと。
飛び込んだ生放送の番組は、このプログラムで寄付を集めている「まちはイキイキきらめきタイム」。これは月から金のお昼に放送されている地域情報発信の番組です。企業の方は一人ひと言程度の発言でしたが、やや緊張気味。ネクタイにスーツ姿のままでは企業の方々は「ゆるく」といわれても難しかったかも知れません。「コミュニティ放送の番組は聴くものではなく、出演するものですよ」と笑う担当の田口さん。地域の人々がだれでも参加OK、一度参加したらこの番組の準レギュラーに自動的になるので、またぜひ出演してくださいと言われました。

その後FMわぃわぃのあるセンターの中の食堂で、昼食を食べながらスタッフの方と交流。「どうやって食べているんですか?」との質問に、「CM収入がほとんどなく、他事業の収益で支えられていますし、番組パーソナリティはボランティアです。でも災害時には欠かせない情報を伝えるツールだから平時でもこれは地域の財産として守りたいんです」と田口さんは言い切ります。また、会社のイベントの時などに、この番組を流してもいいね、など企業担当者の方からアイディアがでました。

昼食の後は、精神障がい者の就労支援をしている「すまみらい」へ移動。担当の鏡味さんから団体の概要をうかがったあと、2つの作業所を見学しました。一つはマットづくりをしているところです。ここでは靴下の切れ端を活用してマットなどを制作、販売していると聞き、自社の関係先でも活用できないか、と思案される方もいました。もうひとつはクッキーなどを作る「ひまわり・スイーツ」。作業自体はほぼ終わっていましたが、できあがったクッキーの味見もしました。
見学の後は就労体験の場として運営されている、Cafe amicoを訪ねました。シソジュースやコーヒーを頂きながら、鏡味さんから、そもそもの「精神障がい」とは、といったことや、精神障がい者を取り巻く就労の状況について話を聞きました。企業の担当者からは民間でできることはなにか、企業としてなにをするべきか考えたい、経営層にも伝えていきたいという方や、資金的支援以外に、ボランティアなどでも関わる機会が欲しい、という意見もありました。

今回のセミナーは、企業が社会貢献活動を進めるのに役立つようにと開催しました。つぎは具体的なアクションへ。共感寄付がそのきっかけの一つになれればと期待しています。
(事務局 奈良)

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