しあわせな未来は、わたしが選ぶ。 共感寄付

秋はアートな空間で交流

「ハートでアートこうべ2012—とびらのむこうにひかり輝く可能性—」に「すまみらい」の利用者の方々が制作体験コーナーに出展されていたので事務局から取材に行ってきました。

「ハートでアートこうべ」は障がい者のみなさんによる絵画、書、写真、陶芸、織物などを展示し、活動を紹介するために兵庫県立美術館で開催されています。「すまみらい」さんは、今年で5回目の参加です。

今回は「ガーゼハンカチづくり」と「ねじねじコースターづくり」の制作体験コーナーの2つを出展しています。利用者の方は日替わりでコーナーを担当し、17日は4名が参加していました。

例年、3日目の土曜日は体験コーナー参加者が少なめ、と聞いていましたが、開始して1時間ほど経つと家族で遊びに来た子どもたちで会場は賑やかに。「ねじねじコースターづくり」を担当の利用者のHさんは、今年で4回目の参加とあって、体験に来た子どもたちへの対応も慣れたものです。靴下を輪切りにした素材をねじり、つないで一本のひもを作ります。それをくるくると巻きボンドで接着します。ねじり具合や巻き付ける強さがポイント、とHさん。神戸芸術工科大学の学生さんが開発したという、ねじるための鉛筆のような棒を使って、器用にねじり上げていきます。

「ガーゼハンカチづくり」はガーゼのハンカチにゴムのスタンプや布用のクレヨンで絵を描き、それをアイロンの熱で固着させるというもの。3人の利用者の方が役割を分担して、体験者の手伝いをしています。子どもたちだけでなく、障がい者当事者の方も体験に参加されていましたが、このコーナーのまとめ役的な利用者の方が丁寧に根気よく対応していました。その様子をみると、なるほど、就労の一つの形として「ピアヘルパー(当事者が当事者の支援をする)」のイメージが想像できました。

こうしたイベントへの出展は度々行われるそうですが、体験コーナーを初めて担当するというメンバーは「外へ出てきて交流できるのが楽しい」とのこと。イベント出展は利用者にとっても多様な人との出会いにもなる、よい機会のようです。「すまみらい」さんは時々イベント出展をされていますので、ぜひ同団体のウェブサイトなどチェックして、遊びに行ってみてください。(事務局 奈良)

 

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