しあわせな未来は、わたしが選ぶ。 共感寄付

【(一社)神戸みらい学習室】”神戸市職員有志×大学生”が様々な困難を抱える中学生に 行う無料学習支援を継続したい

寄付募集金額

 4,000,000円  

 なんのために?

神戸市職員として貧困が連鎖している状況を見てきました。7人に1人、特にひとり親家庭では2人に1人の子どもが相対的貧困の状況にあり、我が国はOECDで最悪の数字にあると言われています。神戸市でも2021年に調査を行い、中学2年生の13.7%、7人に1人が相対的貧困の状況にあることが分かりました。そのうち31%が経済的事情で塾に行かすことが出来なかったと回答しており、教育格差の問題があると認識しています。また、我々の7年間の活動を通じて分かったことは、経済的な事情だけでなく、発達の特性や不登校などの困難を抱えた子ども達も多く、そうした子ども達の行く場所がなく、その結果、将来の選択肢が知らず知らずのうちに狭められているという状況を目の当たりにしました。

そうした状況にあって、「神戸みらい学習室」は、「すべての子どもに、等しく教育の機会を。」をコンセプトに、神戸市職員を中心に兵庫県の職員や地域住民の有志が集まり、様々な困難を抱える中学生の高校受験に真剣に寄り添い、励まし、伴走しながら、「お金ではない大切なもの」を受講生・講師ともに感じてもらうことを最大の目的に活動しています。

 

なにをする?

「神戸みらい学習室」学園都市校(神戸市西区)、住吉校(神戸市東灘区)の2校を毎週日曜日の午後(年間50回)に開講し、講師として神戸市外国語大学、兵庫県立大学、神戸大学をはじめ多くの大学生や社会人がボランティア講師として活躍しています。

これまで、延約8,000人、実335人の中学生を支援し、144名の中3生が高校に進学し卒業していきました(2017年度15名、2018年度15名、2019年度20名、2020年度18名、2021年度21名、2022年度29名、2023年度26名)。2024年度も50名の中学生が通っています。年3回の外部模試受験代も助成し、努力の成果も見える化して自己肯定感を高めてもらいます。高校進学後も希望者は継続して通っておられますし、国公立大学生になって講師として帰ってくる子や有名大企業に就職する子(元非行少年)も出始めました。

我々が最も重視している取組みは、受講生と講師のベストマッチングです。これは毎週出欠状況が変化する両者の性格や性別、不得意科目、講師の志望動機、毎週の保護者アンケートなどのきめ細かな情報から最適マッチングしていることです。親御さんが藁をも掴む思いで学習室に連れて来られたにも関わらずマッチングしなかったことから二度と来なくなったという教訓から毎週欠かさず続けている取組みで、膨大な事務作業が伴います。もう一つが“夢ゼミ”です。大学生講師が大学生活、留学体験、就職活動を通じて勉強することの意義を発表し、中学生が自分の将来や可能性を考える機会としています。「勉強が将来の自分の可能性を広げてくれると気付いた」「悩んだ時は一人で抱え込まず、周りの人に相談してみようと思った」といった感想が寄せられています。

 

寄付金額のイメージ

A 2千円の寄付で、大学生ボランティア1人1回分(4時間)の講師謝礼(交通費込み)を提供することができます。

B 5万円の寄付で、神戸みらい学習室1回分の講師謝礼を提供することができます

(講師25人×2千円、生徒は25人~50人)。

C 10万円の寄付で、神戸みらい学習室2回分の講師謝礼を提供することができます

(講師25人×2千円×2回、生徒は25人~50人)。

D 20万円の寄付で、神戸みらい学習室1月分の講師謝礼を提供することができます。

E 30万円の寄付で、神戸みらい学習室1月分の教室運営(謝礼・会場代・教材代)ができます。

大切にしていること(団体の強み)

【団体の強みについて】

コアスタッフの神戸市職員が職務を通じて得た知識・経験・人脈を最大限活かした活動である点が当団体の強みと考えています。1995年の阪神淡路大震災を経験した神戸市職員は、地域と連帯するノウハウを蓄積しており、地域資源を結集してどこまで出来るのか、挑戦しようという考え方が当プロジェクトの「肝」でもあります。

さらに、2017年4月、神戸市は「地域貢献応援制度」を創設し、積極的に市職員に職務外での(複業としての)地域貢献活動を推奨しています。

地方自治体の職員が地域住民を巻き込んで職務外で地域の社会的課題を解決していくという取組みは、効果的なネットワークを構築しながら各地域で事業を拡大させることが可能な先駆的な取組みになると考えています。そのためにも、まずは我々自身が質の高い学習支援として様々な先駆的な試みを行いながら、市内の、全国の学習支援団体と連携し、より効果的な運営の仕組み及び持続可能な仕組みを展開したいと考えています。そうしたことから神戸学習支援協議会を結成し、毎年、研修会等も行いながら交流、拡大も図っています。

【大切にしていること】

「教わる中学生」には、学習することの意義や地域の大人達の職業観を伝えることで、学習意欲を高め、将来の展望を思い描けるようになるとともに、「やり抜く力」や「他人への優しさ」などが身につくことを期待しています。当プロジェクトは貧困の連鎖や負の社会的相続を防止する効果(社会的損失の減少)を狙うものですが、それ以上に、若くして苦労した彼らこそが、実は社会的意義のある新たな価値を創造し、社会に大きな変化をもたらす可能性が高いことを証明してほしいと期待しています。

「教える大学生」たちは、自分自身も母子家庭で苦労した、一人暮らしで学費や生活費に苦労する中でも、子どもの支援に関わりたい、教員になりたい、などそれぞれの動機や目的を持って参加してくれています。この活動を通じて、自分自身の成長や就職につながったなど数々の報告も受けており、頼もしく思うとともに、せめて交通費を若干上回る程度ですが彼らに謝礼を渡して運営を継続したいと願っています

今後のビジョン

個々の子ども達が置かれた状況を念頭におき、引き続き「すべての子供たちに、等しく教育の機会を。」を理念に、教育格差の解消等に寄与するため、活動の質向上と量的拡大の両面を実現していきます。

 

担当者メッセージ

中学生の受入れ人数が増え続け、財源の確保が追い付いていない状況にあります。今回、寄付いただく方の所得や税額の控除に対応した寄付の仕組みとして、「共感寄付」を活用させていただけることになりました。

ぜひ、我々の活動にご賛同いただき、皆さんのご支援を賜りますよう、心からお願い申し上げます。

団体基礎情報

団体名 神戸みらい学習室
設立 2017年4月1日
住所 兵庫県神戸市西区
団体ホームページ https://www.kobemirai.com
メールアドレス info@kobemirai.com
代表等 【代表理事】佐々木宏昌(神戸市職員)

【監査】青田 淳(青田淳法律事務所弁護士)

【顧問】菊田健作(兵庫県立大学名誉教授)

 

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