
一般社団法人神戸みらい学習室は、経済事情や発達特性、不登校、
DV、ヤングケアラーなど、様々な困難を抱える中高生を対象に、
無料学習支援を行うボランティア団体です。
私たちの活動は、多くの社会貢献活動に取り組む個人や団体、企業
の皆様からの温かいご支援、寄付によって支えられてきました。
子どもたちの未来のために今後も学習支援活動を継続し充実させ、
支援の輪を広げていきたいと考えています。
何卒ご支援を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
なんのために?

神戸市職員として働く中で、生活保護受給世帯が世代間連鎖している一方、生活保護を受けずに保護基準以下の収入で暮らすひとり親世帯の子どもへの支援の少なさを目の当たりにし、貧困の連鎖を断ち切るには「学び」が必要という思いから、2017年4月、職務で得た知識・経験・人脈を職務外でも活かそうと、任意団体「神戸市職員有志」を設立しました。
神戸市では2021年に生活実態調査を行い、中学2年生の7人に1人が相対的貧困の状況にあることが分かりました。そのうち約3割が経済事情で塾に行かすことが出来なかったと回答しています。また、経済的な事情だけでなく、発達特性や不登校などの困難を抱えた子ども達が適応する場所がなく、その結果、将来の選択肢が知らず知らずのうちに狭められています。
そうした状況にあって、「神戸みらい学習室」は、「すべての子どもに、等しく教育の機会を。」を理念に掲げ、神戸市職員を中心に兵庫県の職員や地域住民の有志が集まり、様々な困難を抱える中学生の高校受験に真剣に寄り添い、励まし、伴走しながら、高校進学後も「学び続ける力」の源泉を得てもらうことを目的に活動しています。
なにをする?

「神戸みらい学習室」学園都市校(神戸市西区)、住吉校(神戸市東灘区)の2校を毎週日曜日の午後(年間50回)に開講し、講師として神戸市外国語大学、兵庫県立大学、神戸大学をはじめ多くの大学生がボランティア講師として活躍しています。
これまで、延約8,000人回、144名の中3生が高校に進学(2017年度15名、2018年度15名、2019年度20名、2020年度18名、2021年度21名、2022年度29名、2023年度26名)し、現在も約50名の中高生が通っています。年3回の外部模試代も助成し、努力の成果を見える化して自己肯定感を高めています。高校進学後も希望者は継続して通っておられますし、国公立大学生になって講師として戻ってくる子や一流企業に就職する子(元非行少年)も出始めました。
我々が最も重視している取組みは、受講生と講師の最適マッチングです。出欠状況が変化する中、両者の性格や性別、不得意科目、講師の志望動機、毎週の保護者アンケートなど、きめ細かな情報から最適マッチングしています。保護者が藁をも掴む思いで学習室に連れて来られたにも関わらず二度と来なくなったという教訓から毎週欠かさず続けている取組みで、膨大な事務作業が伴います。もうひとつが“夢ゼミ”です。大学生講師が大学生活、留学体験、就職活動を通じて勉強することの意義を発表し、子どもが自分の将来や可能性を考える機会としています。
「勉強が将来の自分の可能性を広げてくれると気付いた」「悩んだ時は一人で抱え込まず、周りの人に相談してみようと思った」といった感想が寄せられています。
寄付金額のイメージ
・2千円の寄付で、1人の講師謝礼1回分を支給することができます。
・5万円の寄付で、生徒30人に3時間の教室(講師20人の謝礼・会場費)が1回できます。
・20万円の寄付で、生徒30人に教材、問題集、赤本を支給することができます。
・30万円の寄付で、中3生20人が外部模試を3回受験することができます。
大切にしていること(団体の強み)

【団体の強みについて】
神戸市職員が職務を通じて得た知識・経験・人脈を最大限活かした活動である点が当団体の強みと考えます。1995年の阪神淡路大震災を経験した神戸市職員は、地域と連帯するノウハウを蓄積しており、地域資源を結集してどこまで出来るのか、挑戦しようという考え方が当プロジェクトの「肝」でもあります。さらに、2017年4月、神戸市は「地域貢献応援制度」を創設し、積極的に市職員に職務外での(複業としての)地域貢献活動を推奨しています。
基礎自治体の職員が地域住民を巻き込んで職務外で地域の社会的課題を解決していけば、ネットワークを構築しながら各地域で事業を拡大させることが出来るのではないかと考えています。そのためにも、まずは我々自身が質の高い様々に先駆的な試みを行いながら、全国の学習支援団体と連携し、より効果的で持続可能な仕組みを展開したいと考えています。そうしたことから神戸学習支援協議会も結成しており、毎年、研修会等も行いながら交流、拡大を図っています。
【大切にしていること】
「教わる中高生」には、学習することの意義や地域の大人達の職業観を伝えることで、学習意欲を高め、将来の展望を思い描くとともに、「やり抜く力」や「他人への優しさ」などが身につくことを期待しています。さらに、若くして苦労した彼らこそが、実は社会的意義のある新たな価値を創造し、社会に大きな変化をもたらす可能性が高いことを証明してほしいと期待しています。
「教える大学生」たちは、自分自身も母子家庭で苦労した、一人暮らしで学費や生活費に苦労する中でも、子どもの支援に関わりたい、教員になりたい、などそれぞれの動機や目的を持って参加してくれています。この活動を通じて、自分自身の成長につながったなど数々の報告も受けており、頼もしく思うとともに、せめて交通費を若干上回る程度ですが彼らに謝礼を渡して運営を継続したいと願っています。
今後のビジョン

引き続き「すべての子供たちに、等しく教育の機会を。」を理念に、世代を超えてすべての子どもが自分らしくよく生きられる社会を実現するため、活動の質の向上と量の拡大を実現していきます。
担当者メッセージ
経済事情に加え発達特性や不登校の中高生の受入れ人数が増え、さらに運営団体拡大のためのネットワーク化や質の向上を図るための研修会経費など財源の確保が追い付いていない状況にあります。今回、寄付いただく方の所得や税額の控除に対応した寄付の仕組みとして、「共感寄付」を活用させていただいております。
ぜひ、我々の活動にご賛同いただき、皆さんのご支援を賜りますよう、心からお願い申し上げます。
団体基礎情報
団体名 | 一般社団法人神戸みらい学習室(前身「神戸市職員有志」) |
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設立 | 2017年4月1日(法人化2024年1月17日) |
住所 | 兵庫県神戸市西区 |
ホームページ | https://www.kobemirai.com |
メールアドレス | info@kobemirai.com |
代表等 | 【代 表】佐々木宏昌(神戸市職員) 【副代表】渡邊優子(兵庫県職員) 【監 事】青田 淳(弁護士) 【顧 問】菊田健作(兵庫県立大学名誉教授) 中嶋圭介(神戸市外国語大学准教授) 糟谷祐介(神戸大学准教授) |