しあわせな未来は、わたしが選ぶ。 共感寄付

「すまみらい」メンバーが就労している仲間に会いに行きました!

 「あえて障がいの事は伝えません。障がいについての研修も告知もしないし、利用者の親にも言ってないです。それは個人のプライバシーに関わること、自然にしています」と言う子育て支援センターを運営するNPO代表のYさん。

 それぞれの子育て支援センターでは現場のスタッフとして「正当な賃金」を払い、連携する団体から精神障がい者3人を受け入れ、雇用しています。この3人を、代表をはじめ同僚は同じ職場の仲間として分け隔てなく接しています。

 「当事者」のうち2人は実際に講座の補助や、ときには1人で担当することもあるそうです。また2人はパートナーとして相互に補完し合っているようです。就労以来5年、自分で判断して行動できるようになり、仕事を自分で見つけ、動けるようになっているとYさん。見込んで正職員にどうか、とYさんは申し出たほどだそうです。

 中でも、子育て支援士のAさんは15年以上の仕事のブランクがあるとのこと。「すまみらい」のメンバーは驚きました。さらにAさんは、以前は人嫌いで籠もりがちだったけれど、この仕事に就くようになって子どもも好きになり、将来の生活設計、展望が見えてきたとイキイキと語っていました。

 「すまみらい」のメンバーのみなさんからは、自身の思い、実際の不安から、より具体的な質問が出されました。「ゆっくりと自分のペースでいいよ。少しずつ勤務の時間を伸ばしていったらいい」Aさんは言います。病院へ行くペース、仕事のペースなど同じような状況をもつ人同士ならでは、のやりとりでした。話たりないという思いからか、Aさんはひきつづき、「すまみらい」のメンバーと、自分の体験を話したいと言います。メンバーもぜひ話しをききたいと思っています。

 「こんな職場で働けたらいいね。受け入れ職場に仲間がおり、上司も同僚も理解があるから」そうつぶやくメンバー。職場の開拓はNPOが、ちょっと仕事を頑張る力をそれぞれのメンバーが発揮して、就労の実績を少しずつでも積み上げていきたいと「すまみらい」のスタッフ。働くことへの意欲を励ましてくれるのはやはり仲間です。このような交流の機会をこの「共感寄付」のプログラムは支えていきたいと思います。

(事務局:奈良)

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