NPO法人 DUAL RING インタビュー  

障がいあるなし関係なく みんなで楽しくダンス!!

- しんどい状況でも、ダンスを通していろいろな輪をつなげていきたい -

理事長の吉峯真代さんに、お話をうかがいました。

DUAL RINGという団体名は、どのようにつけたのですか

 DUAL RINGとは「2つの輪」という意味です。障がいをもっている私の弟を「輪」に見立てて、「私と弟の2つの輪から、もっといろいろな輪とつながっていきたい」という気持ちで団体名をつけました。
 現在は「障がい者と健常者が一緒になって行うダンス活動」を中心に、活動資金を集めることを目的とした「自家焙煎コーヒーやコーヒー染めアクセサリーなどの商品制作と販売」、そして居場所の機能を持つ「コミュニティスペースの運営」を行っています。

 任意団体を立ち上げたのは2006年で、ダンスが活動の中心になったのは10年ほど前になります。名古屋に在住する障がい者にダンスを教えている方から、趣味でダンスをしていた私へ、「障がい者の方にダンスを教えてみませんか」というメッセージがSNSで届いたことがきっかけでした。
 多くの障がい者の方は、作業所・事業所と自宅が生活の中心になっていて休日などに行くところがないという声を多く聞きます。そこで私が習っていたダンスの先生に相談して、土日は家にこもってしまいがちな障がい者の方を対象にしたダンス活動を始めました。

コロナ禍の前はどのような活動をしていましたか

 活動の中心であるダンスでは、川西市を中心に毎週土日に行い、他にも伊丹市の福祉施設などで活動をしています。川西市の参加者の年齢は小学校から20代30代まで幅広く、男女比も半分くらいです。いまは障害がいがある方の参加が8割くらいです。
 ダンスの傾向はヒップホップなんですが、来ている方はダウン症だったり、片麻痺があったり、精神障がいを持っていたり、いろいろな状況があるので、その方に合わせています。ですからフリースタイルと言った方が良いのかもしれませんね。
 また、いろいろなイベントに出てチームでストリートダンスを踊ったりもしています。

 コーヒーを販売するようになったことも偶然でした。活動を始めたころに勤めていたコーヒーチェーン店から使用後のコーヒー粉をいただいて、活動資金のためにコーヒー染めをして、アクセサリーなどを作りイベントで販売していました。
 そのイベントで色々なコーヒー屋さんに出会い、そのつながりで焙煎方法を学んだり、一昨年ベトナムのコーヒー農園に行って栽培をみせていただく機会があり、いまではコーヒーの焙煎販売もしています。

 川西市にあるコミュニティスペースは土日のダンス活動をする場所でもあり、またコーヒーを提供しながら障がいを持った子のお母さんの相談に乗ったり、交流をする場所にもなっています。

いろいろな偶然をきっかけに活動が展開しているんですね

 DUAL RINGがいろいろな楽しい活動を提供することが、いろいろな方にとって、どこかしら楽しみを見つけるきっかけになれば良いと思っています。

 これまで、パラスポーツ関係のイベントや川西市や伊丹市のお祭りなどのイベントに出させていただいたり、コロナ禍の前には大手ショッピングモールなどで主催企画を行うなど、ストリートダンスをチームで披露する活動も幅広くしてきました。
 イベントに出ることが楽しみで来ている方も何人かいますね。舞台でおしゃれな衣装を着たりするので、以前はまったく服装を気にしなかった子が、急に普段からおしゃれになったこともありました(笑)

コロナ禍でどんな影響がありましたか

 コロナ禍で、高齢者の方と同居していたり、ご自身に持病があるなど、来たくても自粛してダンス活動に参加できない方は増えています。
 団体としても、安全面の注意だけではなく、マスクをすることでダンスがしんどくなってしまった子への対応など、以前に比べていろいろな面を気にしながら活動をしなくてはいけなくなっています。

 障がいを持っている方にとってのダンスには、筋力を鍛えたり、ダイエットに役立つという健康面でのメリットがあります。例えばダウン症の子どもですと、体を意識して動かさないと筋力が弱まったりすることもあります。
 また皆で一緒に踊っているので、チームワークでのコミュニケーションを行う楽しみやトレーニング効果にもなっていると思います。

 コロナ禍で日常的なダンス活動が出来なくなっていて、精神面で不安定になってきたり、糖尿病が進行してしまったなどの悪影響も出はじめています。体を動かすことは、脳に刺激を与えることにもなるので、健康面での問題が出てきてしまうのではないかと心配しています。
 お母さんたちからは、障害がいを持つ子どもは日常的に体を動かす機会が持ちにくいとお聞きしていますので、「安全に気をつけながら外に出ること」が必要ではないかと思っています。

「支え合い基金」の助成金はどのようにご活用されましたか

 今回の助成金は、ダンス活動を安全に行うために必要なサーキュレーターや空気清浄機の購入、換気扇設置工事の一部に活用させていただきました。

 マスクをしてダンスをすると苦しくて顔が真っ赤になってしまう子どももいますし、ダンススクールに来る子どもの保護者の方は環境面でご心配される方も多いですので、助成金で安心して活動できる場所づくりを行うことができて、大変に助かっています。

最後にメッセージをお願いします

 ダンスの活動をしていて感動することは、障がい者も健常者もダンスを一緒にする中では何の壁もなく、ひとつのチームとして仲良くやっていることなんです。
 私はそういう関係をもっと自然に作りたくて、ダンスを通してこれからも外へ向かった活動をしていこうと思います。
 いま一番活躍している子は発達障がいを持っていて、以前は「自分に自信がない」「自分には何もできない」と言っていたのですが、ダンスが好きになり、イベントに出ていろいろな人に良い評価をされて自信がつき、現在はいろいろなことにチャレンジするようになりました

 現在はコロナ禍でみんながしんどい状況にありますが、人のつながりは本当に大事です。DUAL RINGは、これからも障がいのあるなしとは関係なく皆が仲良くつながっていくために、ダンスを柱としながら元気に活動を続けていきたいと思っています。

団体HP www.dualring.net

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