• ひょうごのまちづくり(空き家対策)

    かつて、全国的に多くの住居が建設されてきたが、近年、少子化の大きな流れの中で世帯数の減少が進み、住居の供給過多がいわれている。
    使用されていない住居である空き家が増えることで、個人管理の範囲を超えて、防犯面や防災における不安の増加など、周辺地域を巻き込んだ問題へ発展するケースも少なくなく、対策の必要性が年々増している。

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    ◎地域データ
    ①兵庫県内の空き家率
    13.0% (H25年:35万6500戸)
    ②空き家の管理状況
    維持管理 : ほとんど何もしていない 25.0% ,  見守り点検程度や他者に管理を委託 75.0%
    管理頻度 : 「月1回程度」以上 32.9% ,  「半年に1~数回程度」以下(その他、不明含む) 67.1%

    ①兵庫県内の空き家率
    兵庫県内における空き家件数は、近年増加の一途をたどっており、H20調査時と比べH25では約2万戸の増加となっている。空き家となる主な理由として、別の住居へ転居・退去したために空き家となるケースが半数近くにのぼる他、相続に伴い空き家が発生するケースも多い。

    ②空き家の管理状況
    兵庫県内の調査によると、空き家全体の25%は適切な手入れがされないまま放置が続いているといえる。
    実際に、強風等による飛散事故や老朽化に伴う倒壊事故、著しく破損・腐食等が生じている空き家が周辺の良好な景観を害する場合など、空き家が原因での事故が多く発生している。事故に至らなくても、周辺住民からの不安を抱えた相談も多い。
    近年、空き家解消の対策として、地域の人が集まり活用できる場にアレンジする事例も見受けられる。だが、空き家が発生する経緯や解決すべき課題、対応方法において、所有者のパーソナルな要素に触れる内容も多く、対策は容易ではないといわれている。

    ◎参考
    住宅・土地統計調査 2013 総務省統計局
    http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/GL08020103.do?_toGL08020103_&tclassID=000001056228&cycleCode=0&requestSender=search
    空き家対策ガイドライン H26.2 兵庫県地域住宅政策協議会
    http://web.pref.hyogo.jp/ks26/ju-so-kei/documents/akiya_guideline_honpen_1.pdf
     
    ◎この問題に取り組む県内のNPO等
    Renaissance高砂 http://renaissance-takasago.org/
    高砂商工会議所 http://www.takasago-cci.or.jp/
    アートクルー堀川
    ひと・まち・あーと http://npo-hma.net/
     

    ■空き家・空き店舗対策の事例
    高砂市において、貸し物件と入居希望者のマッチングや、入居後の活動PR、関連するイベントの企画・運営を、高砂商工会議所が提唱。少子高齢化の影響で空き家・空き店舗が目立っていたものの、工房、リラクゼーションスペース、シェアオフィス、フラワーアレンジメント、カフェ、ギャラリーなどとしての入居実績がある。

    ■古民家再生の事例
    相生市において、築200年の庄屋の古民家を使ったギャラリーの運営を、特定非営利活動法人Yanoshoが実施。地域の豊かな自然と歴史的に価値のある荘園を舞台に、地元住民の交流や芸術の発信基地として古民家を活用している。

     

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