• ひょうごの子育て環境

    少子化対策の必要性がいわれて久しい。出生率低下の原因として未婚や晩婚化の増加、経済的な理由があげられる中、子育てにおける環境の貧しさも大きな要因のひとつとされている。

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    ◎地域データ
    兵庫県における待機児童数
    552人 (H26.4.1)

    H26年4月1日時点では、兵庫県内に552人の待機児童がいる。兵庫県全41市町のうち、30市町において待機児童が0人である一方、神戸市、宝塚市、尼崎市、明石市の4市で計382人、県内全待機児童の69%をしめており、地域間格差が大きい。神戸市では、保育所における受け入れ体制の強化として、保育所の定員をH26年4月に22,061人に、H17年と比較すると約5,000人増加している。その効果か、H26年4月での神戸市待機児童数は、前年と比べ214人減少の計123人と改善が見られた。しかし、保育所への入所を諦めて親がやむなく育児休業を延長する場合など、待機児童にカウントされない人数も多くいると考えられている。

    そんな中、従来の保育所以外の施設における保育環境が注目されている。例えば、行政の認可外の保育施設では、認可保育所と異なり入所要件の定めがない。認可保育所では難しい夜間保育など、運営の柔軟さも特徴的であり、子どもを預ける親の多様なニーズにも応えやすい傾向にある。H27年4月からスタートする「子ども・子育て支援新制度」でも、幼保連携型認定こども園についての基準の見直しや、小規模保育などの地域型保育事業の充実、放課後児童クラブ(学童保育)の対象年齢拡大などがあげられている。認可保育所とそれ以外の保育サービスでは、行政の財政補助の関係から親の負担額が大きく異なる現状もあるが、今後、多くの子どもにとって利用しやすい良質な環境整備が、ますます期待される。

    ◎参考
    各年度4月1日時点における待機児童数 H26 兵庫県http://web.pref.hyogo.lg.jp/press/documents/20140530_d291c7368602f4f149257ce800069b29_2.pdf
    神戸市子ども・子育て支援事業計画 H27.3 神戸市
    http://www.city.kobe.lg.jp/child/grow/shinseido/img/jigyoukeikaku.pdf

    ◎この問題に取り組む県内のNPO等
    こどもコミュニティケア http://blog.canpan.info/kodomo/
    保育ネットワーク・ミルク http://www.hnpo.net/n/milk/
    ぴっぴ http://npo-pippi.info/
    兵庫県子ども文化振興協会 http://hyogo-oyako.jimdo.com/
    はらっぱ http://hccweb1.bai.ne.jp/npo-harappa/

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